滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

多摩ニュータウン情報誌「ぱんどら」1998年冬号掲載


 お子さまにこんな症状はありませんか? 言葉の発育が遅い、呼んでも返事をしない、聞き返しが多い、テレビの音を大きくしている。一つでもあてはまることがあれば、それは聞こえが悪いせいかもしれません。子供で最も多い難聴の病気は滲出性中耳炎です。

 滲出性中耳炎とは、鼓膜の内側に液体がたまり、そのために鼓膜や中耳にある耳小骨の動きがにぶくなり、聞こえが悪くなる病気です。乳幼児や学童に多い病気のため本人が難聴を自覚することは少なく、お父さんお母さんが気づいてあげる必要があります。鼻水を出している子やいびきのある子はなりやすく、急性中耳炎の後は高率で併発します。

 治療法は、鼻から、耳と鼻をつなぐ耳管というくだを通して、鼓膜の内側の中耳に空気を送り込みます。この処置を通院のたびに繰り返し行います。治るのに時間がかかりますので、根気よく通いましょう。治りにくい方には鼓膜切開をして中の貯留液を除いたり、鼓膜に小さいチューブを留置する手術を行う場合もあります。詳しくは医師に相談して下さい。

 始めは軽い症状も、ほっておくと進行して治療の困難な癒着性(ゆちゅくせい)中耳炎になることもありますから、しっかり治しましょう。


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