誤解だらけの病気 難聴
補聴器は適切な調整が必要
「えっ、今、なんて言った?」。四、五十代で、聞き直しや、聞き間違いが増えてきたと感じたら、難聴を疑ってみた方がいい。でも、この難聴という病気に対しては多くの誤解があるようだ。「かわい耳鼻咽喉科」(東京都八王子市)の医師、河合真さんは「難聴は耳が聞こえないというだけでなく、コミュニケーション障害を生む基本的な病気です」と言う。河合さんとともに、そんな誤解を一つ一つ解いてみよう。
[誤解1] お年寄りの難聴は治らない
一口に難聴といっても、さまざま。年齢とともに進行するものを老人性難聴と呼ぶが、症状が出る年齢やその程度など、個人差は大きい。
ただ、「年を取って耳が遠くなった」というだけで、老人性難聴と決め付けるのは禁物。病院で調べたら中耳炎が原因だったり、耳あかがたまっていただけだったなどということもある。
[誤解2] 補聴器を付ければ難聴は治る
老人性難聴は、耳の機能だけでなく、中枢神経の機能が低下するのも特徴。言語を判断、処理する能力が落ち「音は聞こえるが、何を言っているのかよく分からない」という状態だ。
だから補聴器で単純に音を大きくしても雑音としか聞こえない。重要なのは、補聴器を病院や専門店でその人の聴力や特性に合わせて調整してもらうこと。また周囲の音を小さくして、顔を見ながらはっきりと話し掛けるなど、周りの人の理解、サポートも必要だ。
[誤解3] 補聴器はみな同じようなもの
補聴器には、箱の形をしたポケット型、耳たぶに掛ける耳掛け型、耳の穴にすっぽり入れてしまう耳穴型などがあり、最近は小さくても高機能の耳穴型に人気が集まっている。 全国補聴器メーカー協議会によると、出荷数で見た耳穴型のシェアは約48%。他のものに比べて高価だが、耳の形に合わせて作るオーダーメードタイプが主流になっている。
[誤解4] 補聴器はカツコ悪い
「年寄りに見られたくない」、「耳が聞こえないと思いたくない」、、。確かに老いを直視したくない気持ちは分かるが、補聴器を付けることで生活の幅が広がるという利点
も大きい。
それに「補聴器が必要」と診断されたら、できるだけ早く付け始めて、それだけ早く慣れるというのも一つの考え方だ。
以上、共同通信配信より一部改変。
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記事の主な掲載紙と掲載日(2001年)
東奥日報 08/22 秋田さきがけ 08/16
岩手日報 08/04 河北新報 08/08
神奈川新聞 08/26 新潟日報 07/30
静岡新聞 08/03 岐阜新聞 08/06
福井新聞 09/03 中国新聞 08/O5
山陰中央新報 08/12 高知新聞 08/04
熊本日日新聞 08/22 琉球新報 08/13
沖縄タイムス 08/10 徳島新聞 07/31
中部経済新聞 09/17 長崎新聞 09/18