スギ花粉症


 春先に飛ぶ杉の花粉によりおこされる鼻のアレルギーをスギ花粉症と呼びます。

 以前はそれほどみられなかった病気ですが、最近は年々増加の一途をたどっており、今日では10〜15%の方がスギ花粉症に悩まされています。増えた原因としては、精神的ストレスの増加、加工食品の増加による栄養摂取のアンバランス、公害による大気汚染の増加などがいわれています。

 症状はたてつづけにおこるくしゃみ発作、ひきつづいておこる多量の鼻みず、そして鼻づまりです。ほかに目のかゆみ、流涙、頭痛などを伴うことがあります。空中に舞っているスギ花粉を吸い込み鼻の粘膜に付くと、肥満細胞の抗体と反応しヒスタミンなどの物質が放出されます。このヒスタミンは神経を刺激してくしゃみ、鼻みずを、また血管を刺激して鼻づまりを起こします。

 治療は副腎皮質ホルモンなどを鼻にスプレーする局所療法、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤、抗アレルギー剤などを内服する全身的療法などがあります。 下甲介粘膜を焼灼し頑固な鼻づまりを改善させようという手術療法もあります。

 花粉症は花粉を吸わなければ起こりません。最近は天気予報と一緒にスギ花粉の飛散予報もしてくれますので、花粉が多く飛びそうな日は窓を閉めて室内に花粉が入らないようにしたり、なるべく外出を避け、やむをえず外出するときには必ず花粉症用マスクをするようにしましょう。一般的には気温が高く、乾燥し、風の強い日に多く飛びます。また、開花は朝に起こり午前中に多く飛びますので、夕方に出かける方がよいでしょう。

 さらに夜ふかしによる体の疲労や酒の飲み過ぎ、タバコの吸いすぎは鼻の粘膜に悪影響を及ぼします。規則正しい日常生活を心がけましょう。ストレスは自律神経に影響を与え、発作の引き金になりますので、ストレスを溜めないようにしましょう。

 スギ花粉飛散は毎年決まった季節に起こります。予防薬もありますので、花粉飛散前に早めに診察に行くことをお勧めします。飛散中は治療を続けましょう。 スギ花粉症その2へ

花粉症の鼻内の画像

   花粉症の右鼻内  下甲介が蒼白になり、水様性の鼻漏が見られます。


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